お布施

 仏教には三つの「布施」があります。「1.法施…仏法を人びとに教示する(法を説く)」「2.財施…法を説かれた者が説いてくれた方に衣食やお金を与える」「3.無畏施…仏が人びとから畏怖(いふ/様々な恐れ)を取り除く」。一般に「布施」と呼ばれるものは《2.財施》、これは《1.法施》への感謝の心を物品で表現しているのです。つまり、僧侶が法事を勤めたり法話をしたりしたしたことへの労働対価ではないのです。財施はあくまでもこころざし≠ネのです。
 こころざしですから、頂く側が差し出す側に対して金額に対して何かをいうことなどあり得ません。もし布施(財施)を僧侶にわたして、「これでは少なすぎる」と言われたなら、その僧侶の布施に対する考え方が間違っているのです。
 お布施の額に決まりはありません。私(良覚寺住職)は法事や法話を頼まれたならば、御礼の多い少ないに関係なく参ります。






作法

【合掌】
 合掌はインドの基本的な礼法で、仏教の作法として輸入されました。本尊などの尊い事柄に対して合掌という表現で崇敬の念を表します。
 インドでは右手を神聖、左手を不浄とします。つまり「右手=神聖な仏の世界」と「左手=不浄な我々の世界」を合わせることによって成仏の世界が表現されているのです。
【焼香】
 お香は清浄なものであり、差別無く隅々まで行き渡ります。これは、清らかな浄土、また如来の慈悲、仏の教えを表しているものだといえるのでしょう。浄土真宗でお香を「いただかない」のは、私たちがお香を通して如来、浄土のはたらきを感じるのであり、仏や亡き人に捧げるものではないからです。
 ちなみに、線香を焚くことを「燃香(ねんこう)」といいます。
【etc.】
 仏事のときの服装について。できるだけ正装をしてください。
 仏事のとき、無理に正座する必要はありません。
 最近は携帯電話を持つ人が増えましたが、電源を切るかマナーモードにしてください。
 



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