聞法道場としての
良覚寺


 良覚寺を建てられたのは阿弥陀如来≠ナす。
 阿弥陀如来は全ての生きるものの救済を願い仏と成られました。と言っても、阿弥陀如来という人物がおられるとか、死後世界に阿弥陀如来という仏様がおいでになるということではないんです。
 良覚寺の先達・先祖(民衆)は、阿弥陀如来の実際に救済にあずかっておられる方々に出遇い、その方々の教えを聞いて、とことん驚き感動したんしょうね。それは500年前の身分≠ニいうものが歴然とあった時代にあって、侍や公家や天皇と百姓や漁師といった民衆が平等に救われるという教えだったんですから。
 この教えをもっと聞きたい。ここの村にいる友といっしょに聞きたい。この教えをわしらの子どもや孫にも聞かせたい。そのために建物を造ろう。
 そうしてできたのが良覚寺の原形、「矢橋念仏道場」なんです。
 つまりです、良覚寺の先達・先祖の深い願いが良覚寺という建物を建立したんです。その願いを喚起したのは、教えを説いてくださった方々の願いがあり、源流をたずねたならば阿弥陀如来の全ての生きるものを救いたいという本願があります。
 良覚寺は阿弥陀如来の本願が具体的な形になった場所、如来の開きたもう寺なんです。




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