【UWF】
 前田日明が殺し合いのプロレスをやっているらしい。1984年、丹波の山奥に住んでいたボクのところに、そんな情報が流れてきました。
 猪木の衰え、長州革命の混沌、藤波の限界、タイガーマスクの素顔・・・何となくプロレスが面白くなくなりかけていた時期です(全日は相変わらずの状況)。当時プロレスファンだった人で今は全くプロレスを見ない人は、この時期にプロレスから離れていったのでは?。
 この時期、何よりプロレスの裏≠ェ何となく分かりかけてきた時期でもるんですよね。ロープワークや空中殺法、必ず額しか割れない流血戦・・・ボクとして最も疑問だったことは試合が決まるパターンが毎回一緒なのは何故か?ってことですね。
 そんな時期に前田がやってるプロレスは本物≠ネんじゃないか?、、、という噂が、激減したプロレスファンの間で流れはじめます。
 そのプロレスがUWF≠ナす。勿論UWF≠ヘ団体名なんですが、後にこの三文字がプロレスのスタイルを表す言葉となります。

(2003/7/29up)


 前田日明という男、ヨーロッパから帰ってきた時、七色のスープレックスを使う≠ニか驚異の空手殺法≠ニか古館さんに言われてたんですが、ボクは鈍重で不器用というイメージを持ってました。計り知れない可能性はありそう、体格からいって藤波や長州より猪木の後を継ぐのに相応しそう、、、でも猪木のような華がないなあ、なんていつも思ってました。
 後に前田の華≠ヘ違う形で開くんですがね。
 新日若手時代の前田は魅力がなかった。とのかく新日の若手は、藤波を筆頭にいい子ちゃんを演じなきゃならない、猪木に対してモノを言ってはならない、という不文律があった。後の前田を見ると、そんな型にはめ込まれるような男じゃないよね。

(2003/7/29up)









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