【「ビビりました」?】
 ここまで読んで、何か面白そうだから一回良覚寺とやらに行ってやろうと思われた方があったら、気軽に来てください。ただ、初めて良覚寺本堂に来て法要にお参りすると「ちょっとビビる」そうです。
 良覚寺には、昔から良覚寺の御門徒(もんと)ではないけれども、葬式や法事の依頼を縁として関係ができた御門徒がたくさんいます(主に新興住宅の方々)。もちろんそういう方々にも法要の通知はしていますし、顔を見たら「参ってくださいね」って声をかけます。住職がしつこいし行こうか、って来てくれる人がいるのですが、「お参りの仕方が分からん」そうです。雰囲気も独特で、後で「ビビりました」とよく言われます。
 私(住職)も言わばヨソ者ですから、気持ちは非常によく分かります。
 とにかく村の人は知らない顔には声を掛けない(これは掛けづらいのですが)。会話がないと何だかみんな恐い人に見える。お参りする人は「受付→浄財箱→合掌して念仏→自分の席へ」と型通りされます。それになかなか馴染めないんでしょうね。


【いちおうの型】
 本当はお参りに「型」などないのですが、良覚寺はこんな感じになってます。
 持ってくるものの基本は、勤行本、念珠、肩布(かたぎぬ/門徒用袈裟)。忘れられても問題ありません。
 まず本堂右側の戸を入ると受付があります。座っておられる方々は総代さん。恐そうな顔に見えますが(いいのかなあ)、みんな気さくな人です。「参らさせていただきました」などと声を掛けたら、矢橋弁で「ねえさん(この場合、イントネーションは「え」で上がる)、どこの人?(にいさんかもしれませんが)」などと返ってくるでしょう。ここに斎米(ときまい)と志を出します。お参りした人がみんな持っている重箱は米を入れる箱なんですね(もちろんこう決まっている訳ではなく、いちおうの型として。受付を通らずにそのまま着座されえも問題なし)。
 その後、御本尊を仰ぎ見て合掌し南無阿弥陀仏を称えれば、あなたは良覚寺本堂の住人です。隣に座っておられる方に声を掛けてみてください。気さくに応えてくれるはずです。
 「正座がイヤやからお寺にお参りできへん」という人に朗報です。良覚寺には32脚の椅子(少し低めで仏事に適したもの)があります。
 良覚寺の詳しい場所は「良覚寺って何?/所在地」をご参照ください。



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