七宝講堂道場樹
方便化身の浄土なり
十方来生きわもなし
講堂道場礼すべし





良覚寺の概略

寺号 良覺寺(りょうかくじ)
山号 湖月山(こげつざん)
御本尊 阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)
宗祖 親鸞(しんらん)聖人
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派(お東)
本山 真宗本廟(東本願寺)
住職 谷大輔(たにだいすけ)
坊守 谷真也(たにまや)
所在地 5250066滋賀県草津市矢橋町1137
連絡先 TEL/FAX: 077-562-1115
良覺寺へのお手紙


■如来が開いた寺…念仏道場としての良覚寺■
 子どものなぞなぞみたいですけど・・・お寺≠作ったのは誰でしょう?。「大工さん」とお答えになった方は、家に小さなお子さんがいらっしゃるんでしょうね(もしくはオヤジギャクな人)。
 本当の答は阿弥陀如来≠ネんです。
 最低でも良覚寺はそうですよ。
 阿弥陀如来は全ての生きるものの救済を願い仏と成られました。と言っても、阿弥陀如来という人物がおられるとか、死後世界に阿弥陀如来という仏様がおいでになるということではないんですが(阿弥陀如来と救いに関しては別項で)。
 良覚寺の先達・先祖(民衆)は、阿弥陀如来の実際に救済にあずかっておられる方々に出遇い、その方々の教えを聞いて、とことん驚き感動したんしょうね。それは500年前の身分≠ニいうものが歴然とあった時代にあって、侍や公家や天皇と百姓や漁師といった民衆が平等に救われるという教えだったんですから。
 この教えをもっと聞きたい。ここの村にいる友といっしょに聞きたい。この教えをわしらの子どもや孫にも聞かせたい。そのために建物を造ろう。
 そうしてできたのが良覚寺の原形、「矢橋念仏道場」なんです。
 つまりです、良覚寺の先達・先祖の深い願いが良覚寺という建物を建立したんです。その願いを喚起したのは、教えを説いてくださった方々の願いがあり、源流をたずねたならば阿弥陀如来の全ての生きるものを救いたいという本願があります。
 良覚寺は阿弥陀如来の本願が具体的な形になった場所、如来の開きたもう寺なんです。


  ■「七宝講堂道場樹」■
 このページの一番上にある文
  七宝講堂道場樹
   方便化身の浄土なり
   十方来生きわもなし
   講堂道場礼すべし
は親鸞(しんらん)聖人の書かれた「和讃(わさん)」というものです。
 「講堂・道場」は「七宝(しっぽう)」、つまり金や瑠璃など七宝で飾られ光り輝いている。これは具体的に宝飾で飾られているという意味ではなく、念仏道場の魅力を表現した言葉です。その道場もまた阿弥陀如来が私たちを救い取るために開かれた浄土なのだと親鸞聖人は仰います。
 その念仏道場は「十方」、つまりあらゆる世界から人が集まってきて際限がない。親鸞聖人は、その「講堂・道場」、念仏道場、寺院に謝念を捧げなさいと勧められているわけです。
 御堂に入堂する時には必ず頭礼といって頭を下げます。これは御堂で仏法を聞くことに先立ち、私のために道場を建立して下さった先祖・先達、教えを説いて下さった祖師達、釋尊、そして阿弥陀如来に謝念の意を表明しているわけです。
 寺は単なる建物ではなく、阿弥陀如来が開き賜う場所であることを忘れないようにしたいものです。


■門徒と檀家■
 このホームページでは「門徒(もんと)」と「檀家(だんか)」いう言葉が多く登場します。単純に「門徒」は個人を指し「檀家」は家を指すと考えてください。
 しかしです。この二つの言葉は、その言葉の発生から歴史、使い方まで全く異質なものなんです(詳しくは別項で)。






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