年忌/月忌

 日本では亡き人をご縁にして数年ごとに仏事を勤めます。これを「年忌(ねんき)法要」といいます。
 亡くなった年の次の年を1周忌。まる2年が経った年を3回忌。まる6年が経った年を7回忌というかたちで勤めます。あとは13、17、23、27、33、37、43、47、50、100回忌と勤めることが多いです。25回忌を勤める地方もあります。
 月忌はいわゆる「月命日」のお勤めです。
 いずれにせよ、平生は忘れがちである故人を憶念し、亡き人の面影を偲びつつ、仏の教えに出遇う法要が年忌、月忌の法要です。






季節の仏事

【修正会(しゅしょうえ)】
 お正月、一月一日に勤まる仏事を「修正会」といいます。毎日、順番に読んでいたお聖教を最初に戻すお勤めです。また、改めて仏法聴聞のため心身を修め正す意味があるのかもしれません。
【彼岸】
 「彼岸(ひがん)」は彼(か)の岸=Bつまり西方浄土、覚りの世界を表します。それに対して「此岸(しがん)」は此(こ)の岸=B私たちの暮らしている娑婆(しゃば/苦しみの)世界を表しているのです。季節として、お彼岸は夏至と冬至のちょうど真ん中、太陽が真西に沈みます。その時期に、西方浄土を憶念する仏事として定着してまいりました。
【お盆】
 『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』というお経があります。「盂蘭盆」というのは、「ullambana(ウランバナ)」というインドの言葉(サンクリット語)を音写したもので、「さかさまに吊り下げられるほどの苦しみ」という意味です。『盂蘭盆経』には餓鬼道に堕ちることが苦しみなのだと説きます。
 平生の我々の有り様を自省し、餓鬼道に堕ちていないかを確かめたいものです。
 



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