月例会

 「南学会のページ」TOPにも書かれていることですが、南学会では毎月例会を開催しています。
 現在の寺がこれでいい、なんて思ってる人は少ないと思います(って分からんけど)。でも寺にジッとして活動していると、熱意はあっても閉塞します(これは良覚寺住職の体験。熱意がほんとにあるのかどうか…)。
 実際に熱意をもって寺で活動してる人に会うこと。そういう人がいるのだという話を聞くこと。これが閉塞を破ってくれるんですね。これはどんな研修会に出てもも同じだとは思いますが、地元で毎月、そういう場所が開かれていることは素晴らしいことだと思いますよ。
 もし、これを読んでる滋賀県南部に住んでる寺を変えたいという若手(これに定義はありません。会員は20〜60代までいます)がいたなら、南学会に参会してみては?




その他の活動

【研修旅行】
 毎年一回、8月の終わり頃に研修旅行を行っています。2002年は熊野へ行って来ました。『御伝鈔(ごでんしょう)』「平太郎説話」が何故あそこに書かれなければならなかったのかを尋ねてです。けど一番印象に残ってるのは、勝浦で食べた魚だったりしますが。
 さらにです。インドへ行く計画もたててます。胃腸を鍛える必要性有。

【忘年(念?)会】
 毎年12月に忘年会が行われます。これの面白いところは、大谷大学じゃあ強面の沙加戸先生の違う面が見られるところ。それだけで一見の価値有。



法話の見本市

 大津市大萱(瀬田)に萬福寺(まんぷくじ/住職・山本靖氏/近江第2組)という寺があります。ここで南学会会員を使った面白い企画が実行中です。
 若手は寺院法要の法座に出て法話をする機会などめったにないのですけれども、この萬福寺の法座に南学会会員が一席一人づつ出て法話をしています。
 意図としては、若手育成を願い場を提供していただいているわけです。また、各寺院に見合う説教師を選ぶ「法話の見本市」の要素があります。
 この企画は3年続くそうです(恐ろしいこっちゃ)。

寺院 法要名 法話者
萬福寺 永代経 2002/12 山本靖/乾文雄/沙加戸崇/高木淳善/三品正親
萬福寺 報恩講 2003/03 谷大輔/井上俊昭/内田文雄/大塚宏人/
山元教順/斉藤恵/松内美智子/佐藤賢隆
西乗寺 永代経 2003/12 沙加戸崇/山元教順/三品正親
萬福寺 永代経 2003/12 城徹/寺岡昌博/三品正親/園田充/山本靖
萬福寺 報恩講 2004/03 佐藤賢隆/斉藤恵/松内美智子/沙加戸崇/
井上俊昭/谷大輔/上寺和親/高木淳善



南学会NEWS


【2004年南学会研修旅行】
 またまた2004年(8/25.26)も研修旅行に行ってきたっす。2004は北陸から高山というルート、、、またもアポなしでした。
 まず行き当たりばったりで「旨い蕎麦を」だけを目指して出発。石川県二俣町にある「多門」というそば屋に当たりました。これがすごい。何か一日限定40食しか出さない、メニューは4種類くらい、おやじは頑固という店でして、、、想像でいると思いますが、これで不味かったら絶対に客は来ないっすよね。ここの蕎麦、ムチャクチャ旨かったですよ。
 旨い蕎麦を食って、本泉寺さんやら金沢別院やら井波別院やら回ったわけですけど、蓮如上人にご縁が深い寺だけに、本堂やら山門やらに歴史を感じます。沙加戸先生は「欲しい」を連発されてました。井波別院には聖徳太子の御真影が安置されている太子堂があるくらいやらか、聖徳太子にご縁が深い。去年の三河もそうやけど、寺創建当時の太子信仰の片鱗が伺えますよね。
 二日目は赤尾の道宗≠フ行徳寺さんにお参り。突然の来訪にも坊守さんから丁寧なご解説をいただきました。道宗が瑞泉寺に元旦のお参りに行く道が大雪で塞がれちゃった。仕方がないから懐中仏を出して、勤行をはじめようとしたら、突然雪道が割れて瑞泉寺への道ができた、という伝説、いいっすね。事実か事実じゃないかなんてどうでもいいんですよ。道宗坊の浄土真宗への思いがどれだけ深かったか、表れてますから。
 んで高山別院へ。何かのイベントで、本堂で上条恒彦さんのコンサートを準備中。リハーサル中の上条さんの歌が聴けました。ちなみに、娘たちへの土産はドラえもんサルボボ=B

 今回は真宗の寺≠オか行きませんでしたけど、やっぱりベタな現世利益がうりの寺院も行かなあかんのかも。ケチ付けるっていうのではないけど、そういうのを南学会の会員で見て、何が問題か?、何故流行しているのか?、なんてことを話す必要があるように思いました。
 今年、一番印象に残ったのは蕎麦≠ゥもね。
▽佐藤賢隆氏があげてくれた旅行の画像はここです。▽



【2004年萬福寺報恩講】
 2004年3月26日〜28日、滋賀県大津市大萱の萬福寺で報恩講が勤修されました。またまたその報恩講で「法話の見本市」企画です。
 今回が報恩講なので「親鸞聖人の生涯に学ぶ」をテーマに『御伝鈔』各段についての法話でした。直球で『御伝鈔』を取り上げる者、『御伝鈔』の一言に立ち止まり、そこから学びを深める者いろいろ。八名それぞれ、何だかんだ表現を工夫しがんばっていたんじゃないでしょうかね。
 萬福寺の御門徒様、ありがとうございました。



【2003年萬福寺永代経】
 2003年12月1日〜3日、滋賀県大津市大萱の萬福寺で永代経法要が勤まりました。そこで、南学会メンバー上記5名が法話を喋りましたです。
 南学会メンバーの数だけ仏法の受け取りがあり、法話があるわけで、バラエティに富んだ話は興味深いですね。次ぎは2004年3月に勤まる「萬福寺報恩講」なのでした。法話者は忘年会で決まります。



【2003年南学会研修旅行】
 またまた2003年(8/25.26)も研修旅行なるものに行ってきましたです。2003年の行き先は愛知。三河一向一揆の足跡をたずね(怪しい旅館で騒ぎ)ました(宿以外、全てアポなしという南学会らしい旅行)。
 まず、1563年に家康と戦った三河三ヶ寺(岡崎市の勝鬘寺、上宮寺、安城市の本證寺)。上宮寺は前の本堂が火災で焼失していたのが残念。エキセントリックな新しい本堂となっておりましたです。勝鬘寺の本堂は、経営されている保育園児のお昼寝場所でした。最も三河一向一揆当時の面影を残していたのは本證寺(ここが一揆の中心)。今も寺の周りにある内堀が、家康と戦った先達の姿を偲ばせます(「内堀」ってことは外堀もあったんですねえ)。
 勝鬘寺とか上宮寺とか、三河の聖徳太子信仰を偲ばせる寺号なんですけど、その源流は妙源寺(岡崎市/高田派)。この寺、三河一向一揆の時は家康の味方をしたそうです。妙源寺の柳堂(聖徳太子堂)は国の重文。ムチャクチャ暑い日に長袖のトレーナーを着て庭に除草剤をまいておられた御住職のご厚意で、柳堂に入れて頂きました。15世紀の様式の建物は歴史の重みを感じるのには十二分の趣があります。
 三河一向一揆、太子信仰、真宗門徒と太子・・・知識で知ってはいるけれども、イマイチ、ピンとこない。その歴史を残す建物を実際に見ることで、それらを肌で感じられます。
 帰りは長島一向一揆の跡をたずねました。西に揖斐川、長良川、東に木曽川がある長島。昔から水害が多かったようですが、「輪中の郷」という資料館では、近年最大の水害伊勢湾台風≠フ資料が残されています。とりあえず伊勢湾台風によって長島という村は、一晩で無くなったようです(死亡者400人)。
 長島一向一揆について『影丸伝』で読みましたけど、信長は門徒を根切り(皆殺し)にしたんですよね。女も子どもも皆殺しって正気の沙汰じゃないけど、それほど信長は門徒が恐かったんでしょう。一揆の中心である願證寺(本願寺派)には「長島一向一揆殉教の碑」があります。

附記・・・岡崎のとてつもない某現世利益寺院にも行ってきましたよ。祈祷を見てたんですけど、般若心経を勤めて、締めはお坊さんが大麻(おおぬさ/神社によくある棒に白紙のついた御祓いの道具)をパサパサやってました。食堂のメニューは、品物全てに「開運・厄除け〜」(例えば開運うどん、厄除け親子丼などなど)とついてました。さすがにそこで飯を食うのはイヤだから、昼飯はひつまぶし=B熱田で食ったひつまぶし≠ヘ美味かったなあ。店員の態度は悪かったけど。
▽佐藤賢隆氏があげてくれた旅行の画像はここです。▽







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